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日本から世界へ“柏木工/KASHIWA”

日本には家具の6大産地がありますが、その中でも豊かな自然が溢れ、人々が木々と深いかかわりを持つ飛騨地方。自然と共存する中で木工の文化が生まれ、その技術やものづくりの精神は世界的にも注目を集めています。
今回は飛騨高山で生まれ「日本の美」と「飛騨の心」を世界に発信する家具メーカー“柏木工/KASHIWA”についてご紹介します。

木工の街、飛騨高山

まずは柏木工が生まれた飛騨高山について詳しく見ていきましょう。


飛騨の高山は日本のほぼ中央にある岐阜県の北部に位置する日本一大きい市です。
飛騨地方は90%以上を森林が占めており、木材資源が豊富なことから高度な木工加工や建築技術を発展させてきました。その歴史は古く、1300年前の奈良・平安時代にまで遡り、古代の日本建築を支えた“飛騨の匠”(木工の名手)としても知られています。
昔から伝わる高度な技術や感性は現代の木製家具の製造に活かされており、飛騨は日本を代表する家具産地にまで発展していきました。

そんな飛騨の匠の伝統と技が強く根付く高山で柏木工は誕生したのです。

柏木工/KASHIWAとは

柏木工は1943年に設立した木製家具のメーカーで、終戦後復興の為に作られた南京椅子が始まりでした。
KASHIWAの家具は木の素材を活かしライフスタイルに合わせやすいシンプルかつモダンなデザインが特徴的です。
また、注文を受けてから生産する「受注生産」を基本としており、「誰かの為」ではなく、「あなたの為」を目指し丁寧なものづくりを行っています。

KASHIWAの家具づくりのこだわり

森の国といわれる飛騨高山で生まれ、木を知り尽くしたメーカーだからこそのこだわりがたくさんあります。

・材料へのこだわり
KASHIWAの家具に使われる木材はKASHIWA品質という基準をクリアし、適正管理された製材・乾燥工程を経たもの使用しています。商品価値を高める為に、材料の段階からKASHIWAのモノづくりは始まっています。

・曲げ木の技術
飛騨家具の特徴の一つである曲げ木加工。主に椅子やソファの背もたれの曲線を出すのに使われる技術です。一般的な家具では複数の板を継ぎ合わせたり、大きな木から切り抜いて作られていますが、飛騨の家具は木材に蒸気を当て加熱することで木を柔らかくし曲線を作り出しています。
曲げ木は材料に無駄がないのに加え、一枚の板から作り上げているため強度も高く、機能性とデザイン性の両方を兼ね備えています。

・無駄のない製造工程
KASHIWAは在庫を持たない受注生産を基本としているため、作りすぎによる無駄をなくしています。また、品質を一定に保つため正確性を求められる脚や座板を削る作業は機械で、丁寧な対応が必要な木フレームの組み立てやクッションの布地張りなどは職人の手で行われています。人の手と機械を適材適所で使い分けることで、より良いものを短期間でお客様のもとへお届けしています。

・安心の10年保証
家具は一生のうちで、そう何回も購入するものではありません。だからこそKASHIWAは家具を安心して長く使用してもらえるように、ご購入後、10年間の保証付き。また、既存品だけでなく、廃番になった商品もベテランのスタッフが丁寧に修理再生をするので、KASHIWAの家具は永く人生に寄り添い、大切な思い出と共にやがて財産となります。
(※破損が激しい等、再制作が難しいものは修理が出来ない場合があります。)

KASHIWAの技術とこだわりが詰まったCIVIL(シビル)チェア

KASHIWAの家具の中でも有名なのが「CIVIL」シリーズ。
2001年に発表されて以後、20年以上にわたって好評を博しているシリーズです。中でも「シビルチェア」は、柏木工の一番人気の商品として発表以来愛され続け、2014年にはグッドデザイン賞を受賞し日本を代表する木製家具となりました。
その人気の理由は見た目の良さだけではなく、その座り心地の良さにあります。座面は身体にフィットし、体圧を分散させるように表面を窪ませた座ぐり加工が施されており、背もたれは背中を包み込むように柔らか曲線を描くことで、長時間座っていても快適に感じられます。

シンプルかつ木の風合いを最大に活かしたデザインは、和洋どんな空間にも溶け込みやすいのも特徴です。


伝統的な技術はそのままに、現代の日本らしいスタイルへと進化を続ける柏木工。

KASHIWAのパートナーショップであるニームズではシビルチェアの他にも数多くの展示をしております。
実際に見て触れて頂き、柏木工の世界観をぜひ体験してみてください!